不妊症の定義
1年間子供ができなかった場合、不妊症の診断がつきます。
昔は2年間だったのですが、1年間男女が同じ屋根の下で暮らしていれば90%のカップルが自然妊娠することから、今では1年間という期限になりました。
もちろん、避妊しないで夫婦生活を行った場合の話なので、避妊していた期間や夫婦生活自体がなかった時期は除きます。
当院での不妊治療
当院ではタイミング治療による不妊治療のみをおこなっており、保険診療になります。
人工授精は自費診療になりますが、当院では取り扱っておりません。必要な場合には、実施している医療機関に紹介いたします。
体外受精は不妊治療の専門医療機関でおこなわれています。当院では取り扱っておりません。タイミング治療を半年間実施しても妊娠しない場合は、体外受精をお勧めしますので、実施している医療機関へ紹介させていただきます。
38歳以上の不妊症の方は、年齢だけで体外受精が必要です。原因を調べるよりも一刻も早い体外受精が必要になりますので、そちらの受診をお願いいたします。
当院での栄養療法による不妊治療
不妊の原因として女性の栄養不足があります。タンパク質やビタミン・ミネラルが不足すると妊娠しにくいことがわかっています。
サプリメントを飲みながら、不妊治療を受けて妊娠率を上げることができます。
不妊の方におススメのサプリメントとしては
①ヘム鉄
フェリチンが40以下の女性は妊娠しても流産率が高いので、妊活中の女性はフェリチンを40以上にしたほうがよいでしょう。フェリチンは採血検査で調べることができます。
②ビタミンD
ビタミンDを補充したほうが体外受精の妊娠率があがることがいわれています。
ビタミンDは脂溶性のビタミンであり妊活中の人は必ず天然型サプリを服用することが
必要です。薬は人工物なのでお勧めしません。
③ビタミンB
妊娠中の女性がビタミンBを服用すると出生児のIQが高くなることがわかっています。
また代謝の改善にも有効です。
妊活中の患者さんの場合、サプリメントは栄養療法を実践している医療機関のものを服用してください。胎児への安全性が優先されます。
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