更年期症状でお悩みの方へ
更年期症状を我慢されていた患者様の多くから、「こんなに楽になるのなら、もっと早く 治療を受けていればよかった」とお言葉をいただくことが多いです。
簡易更年期指数(SMI)
症状の程度に応じ、自分で〇印をつけてから点数を入れ、その合計点をもとにチェック します。どれか1つの症状でも強く出れば「強」に〇をして下さい。
更年期障害の治療
治療法には、3種類あります。いずれの治療も保険が効きます。
①女性ホルモン補充療法(張り薬と飲み薬)
女性ホルモンを薬として補う治療法です。ジェルや張り薬、飲み薬を使用します。
長所
治療効果80%と高い。骨粗鬆症、高脂血症にも良い。子宮体癌の予防、美肌効果がある。
短所
5年以上治療すると、乳がんのリスクが高まるため、治療は5年以内が望ましい。ホルモン補充療法中は、毎年、乳がん検診を受ける必要がある。副作用として、稀ではあるが、血栓症が起きうる。
★ホルモン補充療法を受けてはいけない人
乳がん、子宮体がん、脳卒中、重症の肝障害のある人、血栓症
★ホルモン補充療法を受けない方がいい人
60歳以上の人、乳腺症、乳腺の良性腫瘍、高血圧、糖尿病、胆石症、片頭痛、高度肥満、タバコを吸う人
②漢方治療(飲み薬)
漢方薬による治療です。漢方薬の効き方には個人差がありますが、薬が合えば、劇的に効きます。
長所 副作用が少ない。飲み薬なので簡単。
短所 薬の効き方に個人差がある。
③プラセンタエキス治療(注射)
プラセンタエキスとは、ヒトの胎盤を原料としたエキスです。
初めは、週2回、3週間の注射をおこない効果判定をおこないます。
効果があった場合は、治療を継続致します。おおむね週1回のペースで通院される方が多いですが、通院頻度は患者様の体調や都合に合わせて適宜調整しています。
長所
治療効果70%と高い。美肌効果がある。疲労にも効果がある。
短所
注射なので、こまめな通院が必要。副作用はほとんどないが、ヒトの胎盤を原料としているため、プラセンタ治療を受けている人は献血できない。
以上のように、それぞれの治療法には長所と短所がありますし、どれが一番良いかは一概には言えません。
それぞれの治療内容の特徴を理解して、ご自身のライフスタイルに合った方法を選びましょう。まずはご興味のある治療法から始められるとよいと思います。