臨時休診のお知らせ
 
11月2日(土) 院長研修のため休診とさせていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。
 
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月経不順の方へ

 
生理周期の正常値は、25~38日までです。
 
 毎月28日周期でくる人はまれです。たいてい数日くらい誤差があるものです。
 
誤差は6日以内であれば正常です。
 
そこからはずれると月経不順ということになります。
 
年代に応じて原因が異なりますので、それぞれの世代にわけて記載させていただきます。
 
 

10代の月経不順の原因

 
おもな原因を挙げさせていただきます。

①ストレスやダイエット
 
ストレスやダイエットで、月経不順になる人がいます。
とくに10代の場合、わずか2~3キロダイエットしただけで生理が止まる方がいます。
 
成長期のダイエットは卵巣へのダメージが大きいようです。



②卵巣が若さゆえに未熟

10代の若い女性では、生理を迎えても、卵巣の働きがまだ大人になりきっていないため、月経不順であることがあります。

このような場合、大人になったら自然に治りますから、あまり心配はいりません。
20歳を過ぎても、月経不順が治らなければ、精密検査を受けましょう。



③卵巣腫瘍

中高生でも卵巣腫瘍などの病気がみつかることがあります。
 
一度は診察を受けられることをお勧めします。

処女であれば内診は必要ありませんのでご安心下さい。 
 
 
 
④ホルモンの病気
 
甲状腺の病気やプロラクチンというホルモンの病気など、10代の女性でも思わぬホルモンの病気が隠れていることがあります。
 
血液検査で見つけることができます。
 
 
 
⑤妊娠
 
本人も親もまさかと思っているのが10代の妊娠です。
 
性行為があっても、本人は親に隠していますし、妊娠を知ってか知らずか受診されたときには時すでに遅く、望まない妊娠でも出産するしか道がない場合もあります。
 
生理が予定よりも遅れている場合、性行為があったのであれば、中高生でも妊娠検査はしておいた方がよいでしょう。
 
 
 
 
 
 

20~30代の月経不順の原因

 
おもな原因を挙げさせていただきます。

①ストレスやダイエット
 
ストレスやダイエット、体調不良が原因で月経不順になる人がいます。


③卵巣腫瘍

卵巣腫瘍などの病気がみつかることがあります。
 
一度は診察を受けられることをお勧めします。

性交経験前であれば内診は必要ありませんのでご安心下さい。 
 
 
④ホルモンの病気
 
甲状腺の病気やプロラクチンというホルモンの病気など、思わぬホルモンの病気が隠れていることがあります。
 
血液検査で見つけることができます。
 
 
⑤これといった原因のない月経不順(普通の月経不順)
 
採血検査と超音波検査で何も異常がない場合がこれに該当します。
 
これといった治療は必要ありませんが、3か月以上生理が来ない場合、不妊症の場合、2週間以上生理が止まらない場合などは治療をいたします。
 
 
⑥加齢
 
35歳以上の患者様の場合、すこし早いですが、更年期に近づいてきて卵巣の働きが低下して生理周期が短くなってきます。
 
年相応の変化ですのでこれといった治療は必要ありません。
 
ただし、妊娠を望んている方の場合は、治療する場合がございます。
 
 
 
 
 
 
 
 

40歳以上の月経不順の原因

 
おもな原因を挙げさせていただきます。

①卵巣腫瘍

卵巣腫瘍などの病気がみつかることがあります。とくに40歳以上では卵巣がんが増えますので、一度は診察を受けられることをお勧めします。
 
 
②子宮がん
 
子宮頸がんと子宮体がんの検査は受けていただいた方がいいと思います。
 
特に子宮体がんは検診ではおこなわない検査でありますし、更年期による月経不順と紛らわしいことがあります。
 
 
③加齢(更年期)
 
更年期になると、卵巣の働きが低下して月経不順になります。
 
年相応の変化ですのでこれといった治療は必要ありません。
 
ただし、生理が2週間以上続く場合は治療を致します。
 
生理はどれだけ遅れていてもあえて生理を起こす治療は必要ありません。
 
1年間生理がなければ閉経したと判断します。
 
 
④妊娠
 
意外かもしれませんが、40代女性の妊娠はけっこうあります。
 
どうせ更年期だと思って、妊娠に気が付かないのです。
 
まさかとは思っても思い当たるふしのある方は自分で妊娠検査をしてみてください。